幼少期から障害が原因で集団生活に馴染めず孤立していた、40代女性の事例です。利用までの経緯幼少期から集団生活になじめず、成長しても孤立することが多い日々を送っていました。何度も職に就こうと努力しましたが、臨機応変な対応が苦手で、仕事を続けることができずに悩んでいました。そんな中、相談を受けたあいち福祉振興会の職員が病院を紹介し、通院を開始した結果、「広汎性発達障害」と診断されました。ようやく、自分の生きづらさの理由がわかった瞬間でした。重点的に行った支援や訓練最初は、自分から話しかけることもままならず、困っていても何も言えないままでした。ですが、支援員たちのサポートのもとで、毎日コツコツと細かい作業を続けることで、少しずつ自分に自信を持てるようになりました。「続ける力」が彼女の中に芽生え、次第に表情も柔らかくなっていきました。好転したことや気持ちの変化少しずつ作業に慣れてくると、彼女の中で変化が生まれました。報告や相談など、今まで苦手だったことにも挑戦できるようになり、自分の意見を伝える力が少しずつ育まれてきたのです。「できるかもしれない」という前向きな気持ちが心に芽生えました。利用者さんの現況今では周囲の人たちとも信頼関係を築き、作業の中心役として活躍しています。自信に満ちた姿は、かつての彼女とはまるで別人のようです。努力の成果が実を結び、日々の充実感を感じながら、自分の居場所を見つけています。