さまざまなストレスからうつ病を発症し、生活に困窮してしまった50代女性の事例です。利用までの経緯仕事を転々としながらも、30年近く一般企業で就労をしていたCさん。ある時期に体調不良が続き病院を受診したところ、うつ病と診断されました。Cさんは勤めていた会社を退職し、その後しばらく仕事はせずに過ごされていましたが、一人暮らしで貯金もあまり無かったため収入を得る必要がありました。後日、医師に相談したところ福祉サービス(就労継続支援A型)を紹介され、あいち福祉振興会の事業所に見学に来られて利用開始となりました。重点的に行った支援や訓練A型事業所での作業と並行して心のケアを行い、一定の収入を得られるように支援しました。利用開始当初は、生活が回らないストレスから体調も安定しなかったCさん。1日4時間の仕事をしていましたが欠席することが多く、安定した収入を得られるようにするには週5日休まず出勤できるようになる必要がありました。支援1:定期的な心理面談臨床心理士による心理面談を、1年間定期的に行いました。結果、精神的に安定し、ストレスになっていたことが解消されたことで、体調も安定しました。支援2:根気強い指導元々こだわりの強い性格で自分の中の完璧を求める傾向にあり、作業スピードがとても遅かったCさん。ご本人が納得するまで職員が根気よく説明を行った結果、こだわりを手放すことができ、作業スピードがずいぶん速くなりました。好転したことや気持ちの変化心理的な安心感を得られたことで体調が安定し、毎日出勤できるようになりました。以前はストレスを溜めがちでしたが、今では休日を上手く利用し、趣味や娯楽でストレスを軽減することができるようになりました。また、毎日仕事に取り組めるようになったことで体力がつき、体力にも自信が持てるようになりました。利用者さんの現況就労継続支援A型の利用開始から5年ほど経ち、今では事業所の中心メンバーとして活躍されています。不安定だった体調と精神面も落ち着き、1日4時間・週5日間の仕事を休まず続けて安定した収入を得られています。